①ポスターのサイズについて

ポスターはその目的により、様々なサイズで作ることができます。 駅のホームなどの広いスペースにはB0やB1など、映画館でもB1の大きめのポスターが貼られていることが多くあります。 電車内の中吊広告はB3で、選挙ポスターにはA3が使われています。 そして、街頭に貼られているポスターは、一般的にA2かB2が多く利用されています。

A判 サイズ ㎜ ) 使用目的 B判 サイズ ㎜ ) 使用目的
A0 841×1189 大判ポスター B0 1030×1455 大判ポスター
A1 594×841

※新聞紙見開きサイズ

大判ポスター B1 728×1030 大判ポスター
A2 420×594

※新聞紙片面サイズ

ポスター B2 515×728 ポスター
A3 297×420 選挙ポスター B3 364×515 中吊広告
A4 210×297 パンフレット B4 257×364 チラシ
A5 148×210 雑誌、教科書 B5 182×257 パンフレット
雑誌
A6 105×148 はがき、文庫 B6 128×182 書籍
A7 74×105 手紙 B7 91×128

※パスポートサイズ

手帳

 

・街頭ポスターに適したサイズ選び

ポスター貼りをするうえでポスターのサイズ選びも重要な要素となっています。 A4サイズまでの小さいサイズのポスターでしたら個人のプリンターでも出力できるので手軽に制作することができますし、ちょっとした小さなスペースに貼ることができるので扱いやすいといえます。 しかし、小さいサイズのポスターは広い場所でのインパクトに欠け、離れた場所や遠くから見難いという欠点があります。 では、大きいサイズのポスターはどうでしょうか?ビジュアル的なインパクトはかなり高く、注目を集めやすいため宣伝効果は大きくなります。 しかし、大判の印刷費用などのコストと、貼るスペースの確保といった問題点が生じてしまいます。 駅や映画館、展示会いった場所なら大判サイズポスター用のスペースが確保されていますが、街頭ポスターの場合は貼るスペースの問題が一番大きく、ポスターサイズが大きいほど掲示の許可が難しくなってしまいます。

ポスターを掲示していただく住宅・店舗・商店・企業で確保できる掲示を考えるとB2以下のサイズが適したサイズになります。

ビジュアル的なインパクトと見易さ、掲示スペース、コストなど全体的なバランスをみると、A2やB2が街頭ポスターに適したサイズとしてお勧めです。

≪豆知識≫ AとBの違いは?

用紙のサイズには、国際規格のA判と日本の美濃紙を基準にしたB判が一般的に用いられています。

B判の基礎となる美濃版は江戸時代の公用紙であり、1993年まで役所でもB判が使用されていました。

しかし、B判は日本・中国・台湾の3国という限定的な地域での基準のため、1993年に役所で使用される紙は国際的に通用するA判に統一されるようになりました。

A判とB判のサイズの違いは、A判のサイズは面積が1平方メートルになるA0(841×1189mm)を基準としており、B判サイズは美濃紙をもとに面積1.5平方メートルになるB0(1030×1456mm)が基準となっています。

双方とも縦横比率が「1:√2」になるルート長方形の形をしており、どこまで半分に折っても同じ長方形になるという合理的な形をしています。

A0・B0を半分にするとA1・B1になり、A1・B1を半分にするとA2・B2、またその半分でA3・B3、というようにサイズが決められています。

②ポスターの用紙について

ポスター用紙は表現したいイメージに合わせて選びましょう。写真や鮮やかな画像を表現したい場合は、鮮やかさを綺麗に表現する光沢紙やコート紙を、落ち着いた雰囲気を出したいときはマットコート紙や半光沢紙を。用紙の厚さや硬さによっても少しずつ印象が変わってきます。

代表的な紙の種類とその特徴をまとめました 。

特徴
上質紙 ノートなどに使用される、いわゆる普通の紙です。チラシやフリーペーパーに使用することが多く、写真や鮮やかな表現が必要なポスターにはあまり向いていません。
コート紙 上質紙の表面にコーティングをすることにより印刷品質を高めた紙です。雑誌の表紙などに使用されるツヤのある紙で、画面に光沢があり写真などがきれいに表現されます。厚手の180kg以上の紙がポスターに向いています。
マットコート紙 コート紙よりもマットに、光沢を抑えた紙です。光沢を抑えた分落ち着いた印象になります。
光沢紙 コート紙同様に表面にコーティング処理を施した紙です。コート紙よりも高品質で発色が美しく、写真印刷用にも用いられます。
半光沢紙 光沢紙の光沢を抑えた紙です。落ち着いた印象を与えることができます。
ユポ紙 樹脂から作られた合成紙で、耐久・耐水・耐油に優れており、屋外ポスターに非常に適しています。

・屋外向けのポスター用紙

街頭ポスターは約3カ月、屋外に貼ることになるので雨や風に強い用紙でなくてはなりません。

上質紙、コート紙、光沢紙などは水に弱く、そのままではすぐにボロボロになってしまいます。

上質紙、コート紙、光沢紙への対策としてはラミネート加工があります。

ラミネート加工以外にも防水シートや防水フレームといった対策方法もあります。

また、用紙自体に耐水性と耐久性のあるユポ紙は傷みにくいので屋外に貼る街頭ポスターにおすすめです。

ユポ紙はパルプではなく樹脂からできているため水を吸わず、雨で紙が弱まることやシワになることがありません。

耐水性ですがインクの吸収性はよく、鮮明な印字も可能です。

そして、ユポ紙は製造過程に有毒物質や環境負担物質を使用しておらず、原料のポリプロピレン樹脂も焼却後は炭酸ガスと水になり環境に優しい素材として注目を浴びています。

丈夫で屋外に適しているという点だけでなく、環境に配慮したポスター用紙で企業のイメージアップにも繋がるのではないでしょうか。

③街頭ポスターの掲示について

突然ですが、自分の家の玄関に知らないうちにポスターが貼られていたらどう思うでしょうか?きっと不快な思いでポスターを剥がすはずです。簡単な話ですが、ちゃんとポスターを貼るには、掲示場所の所有者に掲示の了解を得ることが必要です。

しっかりと許可を得てから掲示することで、ポスターの安全が保たれて目的に適した宣伝をすることができます。また、掲示エリアや業種などを絞ることで、地域に密着した宣伝効果が期待できます。地元の方が普段利用するお店や企業、エリアにポスターを貼ることで、より親近感をもってポスターを見ていただくことができるのです。

e- ポスターのポスター貼りは期間を決めて許可を得ていますので、期間内のメンテナンスもしっかり行います。万が一、クレームが発生しがた場合も弊社が責任をもって解決させていただきます。